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自由でありたい、だから誰にも文句を言わせない──鈴木信輝[前編] | 聞かせて!あなたの『たのしく、自由に、はたらく』

2021年04月06日(火)

Interviewee:株式会社ワールド(WORLD)社長執行役員: 鈴木 信輝

働き方や仕事に求める価値観が世の中で急激な変化を続けている昨今、私たちビジネスパーソンはどのように向き合い考えているのでしょうか。UNBUILT(アンビルト)がコンセプトとして掲げている『たのしく、自由に、はたらく』も、人それぞれから見える景色によって、さまざまな意味をもつようです。
株式会社ワールドの鈴木社長が考える『たのしく、自由に、はたらく』は、幼いころの経験と、仕事の経験が深く関係していることが見えてきました。

取材・文:Max 撮影:やないまさし




『自由=好きなことをする』ではない、依存せずに自立する、ということ


鈴木社長の素敵なショットをいただきました

― UNBUILT(アンビルト)のコンセプトである『たのしく、自由に、はたらく』が、本日の大きなテーマです。これまで、さまざまなキャリアを積まれてきていると思いますが、働くうえで常に大切にしてきたことなども踏まえて、鈴木社長が考える『たのしく、自由に、はたらく』をお聞かせください。

鈴木:僕は自由でありたいと考えているんです。でも、働かないとご飯を食べられない。だから働いている。そのうえで、いかに自由な状態でいるためにはどうするべきかを考えると「誰にも文句を言われないことが重要」で、だから結果を出すことにものすごくこだわってきた。結果を出せば誰も文句を言わないしね(笑)。

プロフェッショナルとして、きちんとした状態であれば、会社に依存する必要もないし、依存せずとも自由に生きていける。自由でありたいなら結果を出せ。そうすればどこにいっても通用するし、そのためのスキルセットは大切だと考えているよ。そう。

― 『自由』という言葉は、私たちは自由を求めるわりに不自由を感じているような、不思議な存在に思えます。自由でありたいと強く思いはじめたきっかけはありますか?

鈴木:昔っからだね。僕、昔にものすごい病気していたんですよ、新聞の『難病で苦しむこどもたち』のような紙面に載ったりしたくらい。つねに入院していて点滴で生きていたんだよね。本当に不自由を感じていたんだ。友だちもお見舞いに来てくれたけれど、最初の方だけだし、親もずっと関わっているわけにもいかないし…。ま、さみしい人間なんですよ(笑)。

だからか、小学1年生のころから『一人で生きていかねば』という気持ちが強烈にある。さらに転勤族だったから、いつどこに行くかわからないし…。だから、誰かに頼らないと生きていけない、とか、なにかに依存しないと生きていけない、とかが、とても気持ち悪い。

僕にとって『自由である=好きなことする』ではない。依存せず自立すること。

自分の人生や命を、自分でコントロールしたいんです。

― 強烈な思いをエネルギーにして、すこしずつ『自由=自立』を手に入れてこられていると思います。自由を手に入れようとしてきた結果として、楽しいと思えたエピソードはありますか?

鈴木:あんまりないかな。偉くなるとろくなことないなー、と思う(笑)。

僕は別に偉くなりたいわけではないんです。僕は評価されたいとかあまり思っていない。自己評価もこれまで高く書いたことがない。自分のパフォーマンススタンダードって自分や所属する会社が決めるものではなく、マーケットが決めるものだから。そこを基準としてイケているかイケていないか、で、考えている。だから、基本つらいですよ。

以前、若手向けのイベントでも言ったけれど、僕ってモチベーションでは仕事しないんです。ミッションがあってそれに対してやりきれるか、できないか。

その時の自分のモチベーションがどうか、よりも、どうゆう精神状態とか、仕事環境であるか。それらも含めてのミッションだから。ミッションを約束したからには、やる。それだけ。

― 今は理想の自由度100パーセントのうち何パーセントですか?

鈴木:20パーセントから30パーセントくらい、かな。

ワークウエアという定義の中で言えば、スーツの方が楽かも


TAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店でミステリーショッパーした時の戦利品

― 本日のようにパーカーを着ている日もあれば、バシッとしたスーツを着ている日もあるようですが仕事との関係性もふくめて、普段、どのように着る服を選んでいますか?

鈴木:基本は、自社のブランド店に行って選んでもらっています。マスクして、誰かわかんない状態で、選んでもらってます(笑)。ミステリーショッパーみたいですね。今日、着ているパーカーもTAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店でオススメされたもの。

昔はバリバリの外資!ザ・コンサル!だったから、スーツしか着ていなかったんですよ。むしろスリーピースで、バシッと決めている日々でした。

― かなりガチスーツ!スリーピース!から、今、パーカーなどカジュアルな服装をしてきたことで、なにか、新しい発見はありましたか?スーツが不要だったとか、楽だなぁなど、思ったポイントをお聞かせください。

鈴木:とくになにも変わらないかなぁ。パーカーとか楽といえば楽だけど、スーツの方が楽だった。だって、スーツはあまり選ぶ必要がないでしょ。ジャケットとパンツとシャツとがあって、ある程度コンビネーションが決まっているから、選択肢が広がらず、楽だったかな。

もともと、そんなにオシャレな人間でもないから、選択肢が増えすぎると「何着ようかなぁ」ってなってしまう。だからお店に行って、スタッフにコーディネートの提案をお願いしていることが多いです。

ただ、自分が選択した服装によって、人がどう思うか。それは考えています。カジュアルスタイルが多い中で自分だけ、ガチスーツでもおかしいし、自分から「カジュアルがいいよね」と言っているから、自分もカジュアルスタイルをしたりします。会う人がスーツを着てくるであろう…という場合は、自分もスーツを着る。自分をちゃんと見せないといけない時はそうするし、という感じかな。

― 休日はどんな格好をされているのですか?パーカーとかが多いですか?

鈴木:あんまり変わらない。別にパーカーばかり着ているわけではないし、スーツを着ているわけではないけど、普通だよ。

睡眠はエッセンシャル


「ここで寝ろと言われたら一瞬で寝られる」特技をお持ちのようだ

― 以前、社内報の取材で「寝る」ことを連発していたことがとても印象的でした。体質なのか、健康を気遣って寝ているのか、1日をリセットするために寝ているのか…。鈴木社長にとって、睡眠とは、どのようなポジションですか?

鈴木:そんな難しいことは考えていなくて、食事と一緒。生活必需品であって、僕にとってはエッセンシャル。僕って、寝たら起きないんですよ。「今ここで寝ろ」と言われたら一瞬で寝られるよ。そして、ちょっとやそっとでは起きない!

― の◯太くんみたい…。とても寝付きが良いのですね。計画的に寝ているわけではなく「寝るぞ」って寝るのですね。

鈴木:本当にどこでも寝られるよ。この前に歯医者に行ったんだけど、治療中でも一瞬で寝てしまうんです。横たわったら寝てしまうのかも。

― そんなに寝付きが良いと、寝起きも良いですか?

鈴木:寝起きは悪い!




Max's tweet

ぜひ、瞬間で寝られる特技を披露していただきたかったが、なかなか起きず寝起きが悪いと聞いて断念。UNBUILT(アンビルト)のコンセプトである『たのしく、自由に、はたらく』に完全同意を前提にしてインタビューに臨んでしまったが、人によって、たのしいも自由もそれぞれであると、改めて気付かされました。
前編では『自由』への強烈な思いとエピソードを聞かせくれた鈴木社長。後編では、ある意味マイペースでストイックな鈴木社長が考える『たのしい』に迫りたいと思います。



Nobuteru Suzuki < > Max
Thank you for your cooperation !!!


◯次の記事

後編:一緒にやっている人たちの記憶にどれほど残るか

◯Interviewee プロフィール

鈴木 信輝(すずき のぶてる)

1974年8月23日生まれ。
京都大学大学院法学研究科卒。アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)やローランドベルガー、ボストンコンサルティンググループなどを経て2012年ワールドに入社。15年から常務執行役員、18年から専務執行役員。20年6月から現職。